鍋、日録
友人を呼んで家で鍋をする。粕鍋をしようという話だったので、予定通りそうした。Kが来て、鍋をつついていると、Hがコーラとアイスを持って現れた。鍋であったまったところに、あえて冷たいアイスが美味しい。
思いついたことをすぐ言うHは同居人の前でもはばからず下ネタを言う。同居人の仕事場でもらってきた菓子に、その製品名をなぞらえた下ネタを口にする。同居人が「職場でみんな言ってましたねそれ」と言ってて、あれっこのひとが下ネタに乗ることあるんだと、少しだけ驚いた。
自分ばかりが友人を呼び、同居人には迷惑をかけてないかと思っていたが、それなりに楽しんでいるんだなと思った。
あるいは、あえて合わせに行ったのだとしたら申し訳ないが。
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それにしても、上の鍋には、本来の主役がいたが不在だった。その日の昼に千穐楽を迎えた芝居で、それなりに良い役をもらっていたMだ。打ち上げが夜の九時からということで来れなかった。鍋をやりたいと言い出したのは彼なので、不在のうちに鍋を食うのはなんとなく申し訳ない気がする。また別日に改めて鍋をしなくちゃいけない。
芝居を観た後はすぐに感想を語り合わなければならない。公演中に限り生まれなおす芝居の供養として。一瞬のうちに消えていく、アウラを含めた作品の瞬間瞬間を保存するためには、茶や酒を飲みながら、芝居の面白かったところ、笑ったところ、泣いたところ、ときには口を極めて罵らねばならない。そうして、過ぎ去った時間を再生しきると、作品の体験・価値を保存あるいは掘り起こすために批評をはじめなくてはいけない。
それはそれとして、以前Mが出た芝居を本人の目の前で口汚く罵ったら怒られた。今回は言い方を気をつけようと思う。普通に面白かったし。
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それで、久しぶりに下北沢に行ったのだけど、ひとが多くて歩くのが大変だった。
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Twitterで「彼氏彼女や嫁旦那のこと同居人て呼ぶひとにモヤっとする」みたいなツイートを見かける。
いや一生モヤっとしとけそんなしょうもないことでモヤっとしとけ一生そこにおれ、と思ったけど、こんなにイラッとするようなツイートでもないなと冷静になった。野菜食べたかどうか聞かれて本気でキレてるオジサンと変わらなかったので、自分にゾッとした。
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これは学生時代に所持していたお酒で作ったオリジナルカクテルで、ウォッカ:チンザノドライ:ソーダ=1:1:2が良い。ライムシロップはちょっとだけ。
いま突然思い出したので記しておく。
ありきたりなお酒なので、そもそもオリジナルでもないかもしれない。
味は覚えてないので、思い立ったらやってみてほしい。たぶん、まあまあ美味しかった。
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先日、同居人に「今年の漢字が『密』になったら坊主を清水の舞台から突き落とす」と言っていたらしい。
突き落とさなきゃダメだろうか。
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で、今日はMが家にきて、芝居の配信を見つつ晩飯を食べる。思ったより早く家にきたので、先日の粕鍋が残っている。
他に食べたいものを挙げてみたら、最近餃子を食べてないので、以前から気になっていた冷凍餃子を買ってきた。
ひき肉も早く食べなくちゃいけないので、下にいま思いついた肉団子のレシピでも書いてみる。
ひよこ豆を給水させて下茹で、お湯を捨てて潰す。冷めたらひき肉と塩を入れて混ぜ、程よい大きさに丸める。オリーブオイルを熱し、肉団子を乾燥ローズマリーと共にフライパンへ。表面が焼けたら白ワインを振って蓋をする。火が通ったらローズマリーは捨てて、好きな味をつけて供する。
作ったことはないので美味しいかどうかは不明。
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所用があって区役所へ。どこも同じ見た目でよくわからんなぁ。平日の朝だからか混んでいる。それにしても、自分はよくわからんのだけど、印紙じゃないとダメなんだろうか。印紙を買う窓口がパチンコの換金する窓口にみえる。