川原正方

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1/16日録

インデザインで文字アキ量をいじっていて思うが、縦書きにおいて欧文と和文の間は八分アキが気持ちいい。ベタだと窮屈だし、デフォの四分はアキすぎ。いちどオリジナルアキ量を作らなくちゃとは思うんだけど、ドキュメントごとに作らなくちゃいけないのかしら。面倒だからプリセットに組み込めればいいのに。できるのかな?

 

 

非常にクセのある字を読んでいる。自分もひとのこと言えないくらい汚い字を書くので文句は言わない。けど、文脈に合わずおかしいと思ったら「読ん」を「法人」と読んでいて、勘弁しておくれやすと思った。

 

 

帰り道、人影が4人分、飲み屋の前で円になってじゃんけんをしていた。女性3人、男性1人、いずれも大人に見える。イヤホンをしているから声は聞こえないがはしゃいでいるのがわかった。いよいよみんなおかしくなったかと思ってよく見ると、小学生高学年・中学生ほどの女の子4人が遊んでいた。

変な人たちがいると身構えてしまった。

男性に見えた人影は、髪を後ろに結んで前髪をつくっていない子で、大人に見えたのは居酒屋の前にいたから。イヤホンさえ外していれば変な勘違いもせずに済んだわけだ。

 

 

家に帰ると、同居人が明日の夕飯の分の食材も買って帰っていた。

「美味しそうだったのでマグラのアラ……マグロのアラを買って、明日は中華炒めに」

「マグラて」

無視せずにイジると、同居人は大きな声で、

「マグラダファミリア」

と言った。

しょうもないのに笑ってしまったので、大きなため息をついておいた。

 

 

朝ごはんはキムチ雑炊。鍋に水を入れ、いりこだし顆粒と冷飯とキムチたっぷりを投入、熱している間に花椒二、三粒と鶏がらスープ顆粒、コチュジャンひと匙を入れた。

そこに間違って焼いてしまった餅を入れて、供する。

米に餅だからボリュームたっぷりだけど、美味くて完食しちゃいそう。朝から身体ポカポカっす。

 

 

昨晩『惑星カレスの魔女』を読み終えた。ペーパーバックらしく斜め読みを厭わない読み方をした。中盤あたりから入れたい展開全部盛りって感じで、正直、途中で出てきた精神隔離をした動かないひとがどうなったか分からなかった。倉庫に入ったままか?

ゴスがヒロインなのか船長がヒロインなのか分からないけど、コミカライズしたら面白いんじゃないか。描写がかなり視覚的ですよな。明確なイメージがあるんだろうということがわかる。でも読んでる時、文章を脳内で映像化するのが苦手なので、それが良いかと言われるとそうでもない。

ただ、とにかく翻訳に感心した。めちゃくちゃ読みやすいから。読みやすくなるっていうことは、翻訳という仕事(行為)がどれだけクリエイティブさを求められるかを物語っている気がする。ふと、多和田葉子氏が翻訳にこだわっている理由のひとつがわかった気がした。

しかし完全にSFづいているな。『ソラリス』読み始めました。新訳の方ね。そういえば映画観たなぁ、新しい方。よく覚えてないな……。